Blueskyは2019年当時、ツイッターのCEOで共同創業者だったジャック・ドーシーによって、ツイッターを「分散化」するための研究プロジェクトとして構想された。2021年に最終的に独立した会社として設立され、2023年にはベータ版として一般に公開された。
現在、Blueskyは「分散化」されたソーシャルメディアプラットフォームとして運営されている。これは、ユーザーが企業の所有するサーバーではなく、自分自身のサーバーを作成し、データを保存し、独自のルールを設定することができることを意味する。
Blueskyの多くの機能はXと類似している。256文字までのテキスト投稿(「skeet」と呼ばれる)に加え、画像や動画の添付、他の投稿のリポスト(再投稿)、他のユーザーへの「いいね」や返信が可能だ。
ユーザーは他者をフォローして自身のタイムラインを作成したり、ダイレクトメッセージを送信することができる。これらの機能はXと非常に似ている。
Blueskyのユーザー同士は互いにブロックすることが可能だ。これは、マスクによるXのブロック機能の変更に批判的なユーザーにとって魅力的な機能だ。現在のXでは、ブロックした相手にも自分の投稿が見えるようになっている。
Blueskyにはコミュニティガイドラインを執行するモデレーションチームが存在する。彼らは「ヘイトや過激な行為」の助長を禁止しており、これはマスク体制下のXに対する一般的な批判だ。また、ユーザーは「Ozone」と呼ばれる共同モデレーションツールを使用して、プラットフォーム上のコミュニティを管理することができる。
Blueskyは過去1週間で150万人以上の新規ユーザーを獲得したと、同社の広報担当者エミリー・リウはフォーブスに語った。Blueskyへの急増するサインアップは、トランプの勝利と同期している。マスクはますます声高な右翼的な姿勢を示し、トランプの重要な盟友として浮上している。トランプは、マスクがビベック・ラマスワミと共に新設の「政府効率化省」(Department of Government Efficiency)を共同で率いると発表した。
Blueskyのユーザー数は急増しているが、依然としてXには遠く及ばない。リウはフォーブスに対し、Blueskyの総ユーザー数は約1450万人であると述べた。一方、Xは3月に毎日約2億5000万人がプラットフォームを利用していると発表している。