アーティストとの共創を体感
国際ビルを中心に展開される「ショーケース」では、企業とアーティストの“コ・オペレーション”を考えるラウンジトーク、その実践を目の当たりにできるインスタレーション展示などが開催される。なかでもユニークなのは、NEW INCによる展示(国際ビル124区)とワークショップ(三菱ビル1階サクセス)。NEW INCは、ニューヨークの美術館「NEW MUSEUM」の「新しい芸術、新しいアイディア」を軸とする活動から、2013年に設立。現在に至るまで、アートやデザイン、テクノロジー、サイエンス、起業など、領域横断的なインキュベーションプログラムを運営している機関だ。
15日開催のワークショップでは、NEW INCのインキュベーションプログラム参加アーティストのナット・デッカーが講師を担当。⾞いすを使⽤するデッカーは、クィア、障がいをもつアーティストとして、バーチャリティ・アクセシビリティを探究している。ワークショップの参加者たちは、架空の物語に登場する「キャラクター」に表される偏⾒について、デッカーによる分析を聞いた後、⾃分⾃⾝の3Dデジタル・キャラクターを、ブラウザ上のソフトウェアを使って創作する(要予約)。
「正解」が存在しないと言われ、答えを探す、あるいはそこに最短で到達しようとするより「問い」が求められる時代。異なるフィールドで、異なる武器で未来を切り開くプレイヤーの話、実践は、新たなインスピレーションになるはずだ。