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2024.10.25 14:15

女子のスポーツ離れは男子の2倍。ナイキとローレウスが見つけた解決のキーワード

左からローレウス財団 篠原果歩シニア・プログラム・アンド・グランツ・マネージャー、読売ジャイアンツ(女子)田中美羽選手、桃山教育学院大学4年生 世古汐音、前バスケットボール女子日本代表ヘッドコーチ恩塚亨、中京大学大学院 スポーツ科学研究科 來田享子教授

「今年8月にワールドカップ女子野球で日本代表が7連覇を達成したのですが、チームがメディアの注目を浴びることはなくて、どうしたら多くの人にプレーを見てもらえるんだろうと悩んでいます。『女子選手だから踊ったり歌ったりしたら?』と言われることもあり、葛藤しています」
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最後に來田は、「(本イベント名には)女の子のためにとありますが、女の子も一様ではありません。女の子のことを考えることで、女の子一人ひとりを考える道につながっていくとベスト。そして、感動の押し売りでも根性物語でもない、普通に生きて、転んでもまた起き上がって歩いていく。そういうストーリーが全ての女の子一人ひとりにあるべきだし、それを見つけられるツールがスポーツだと思います」と括った。

主催側共同責任者のローレウス財団シニア・プログラム・アンド・グランツ・マネージャーの篠原果歩はインタビューで、日本のジェンダーギャップ指数が低いことに触れ(2024年146カ国中118位)、解決のためにスポーツがもつ可能性について次のように述べた。

「ヨーロッパでは男女混合でラグビーを行います。性別や体格など、多様な人々といかにチームワークを構築するかを学ぶことが目的のひとつ。国連はスポーツを用具と体さえあればできるコストエフェクティブな開発ツールだとしていますが、日本ではまだ社会課題解決に上手く活用できていません。

目標達成に向けて考え、集団で動くことが多いスポーツの特性を生かし、女の子たちはリーダーシップなどのスキルを学べます。10年、20年後に社会に出た彼女たちが、リーダーになる可能性がある。それを仕組み化できれば、社会はきっと変わっていきます」。
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スポーツを通して日本の女子を変えられるのか、まずは周りの大人たちが意識を変えられるかにかかっている。

文=中沢弘子 編集=大柏真佑実

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