キャリア・教育

2024.10.16 09:00

「参加型リーダーシップ」は従業員のメンタルヘルス向上と組織の成長に効果大

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「参加型リーダーシップ(Participative leadership)」とは、経営者(リーダー)が従業員を意思決定プロセスに積極的に参加させ、協力を促進し、責任を共有する経営スタイルだ。最終的な決定権は経営者にあるが、従業員は自由にアイデアを出し、仕事に必要なリソースやサポートを受けられる。

2022年に『Frontiers in Psychology』誌に発表されたレビューによると、このリーダーシップスタイルは、従業員のメンタルヘルスと組織の成長の両方に良い影響を与える。

「自律性、協力、オープンさが特徴の参加型リーダーシップは、従業員に創造的なアイデアや解決策を提供させることで、革新的な働き方を促し、より良い意思決定をもたらす」と研究者たちは説明している。

以下は、参加型リーダーシップが従業員に有益である2つの理由だ。

1. マイクロマネジメントからの解放され自分の価値を感じる

従業員が自分の声が受け入れられ、意見が尊重されると感じると、仕事への愛着が深まり、自己達成感や職場での心理的安全性が高まる。

研究者たちはまた、参加型リーダーシップが自律性と目標達成に対する自信を育むことが、従業員の幸福に不可欠だと指摘している。指示を逐一受けるのではなく、従業員は信頼されて成功を任される。この「所有感」が職場の士気や幸福感を向上させる。
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翻訳=酒匂寛

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