それによると、まず、就活していて変だと思ったり違和感を抱いたことがあるかとの問いに「ある」と回答した人は80%に達した。
さらに、就活していて落ち込んだり、寝込んだり、やめたくなったことがあると回答した人は37%と3人に1人はそう感じているようだ。このことから、売り手市場と言われているものの、精神的には辛い人が多いことがわかった。
特に違和感を抱いたことの31%の人が、「企業は自分らしさを大事にと言う割に、わかりやすい陽キャばかりが得をしている」と感じており、陰キャより陽キャのほうが断然得をしていると考えているようだ。そのため、陽キャを演じるのかと思いきや、グループディスカッションや面接で陽キャを演じたと回答した人はわずか6%にすぎなかった。見た目は変えられても中身までは変えられないといったところか。
また、就活中の実際の行動として、エントリーシートや面接で話を盛った人は18%。第一志望ではないのに第一志望だと言った人が17%と、嘘や話を盛る人は29%に上った。
違和感を抱いたことのうち、「大学の勉強より就活を優先しなければならないこと」と回答した人は27%で、実際に就活で学校を休んだ人は28%となっている。
そのほか、違和感を抱いたこととしては、「リクルートスーツを着なければならないこと」が23%、「ドアの開け方や着席方法など謎のルールが多いこと」が22%、新卒で採用されないと人生の失敗とみなされること」が20%などとなっている。確かに、服装や髪型、面接マナーなどは、あってないようなものかもしれないものの、そうしなかったばっかりに落ちたとなることを恐れて従っている人も多いのかもしれない。
今回の調査は、Z世代だから、というわけでなく、これまで就活してきた人にとっては、同様のことを感じてきただろうし、就活でうそや話を盛ることもザラにあったはず。媚びを売ることなく、自分の能力を買ってくれる企業に出会えることが理想だが、陽キャになるとまではいかなくても、自分をアピールするコミュニケーション能力を身につけるなど一定の努力は必要だろう。
出典:特定非営利活動法人キャリア解放区「Z世代たちの就職活動に関する意識調査」より