北米

2024.10.06 14:00

a16z創業者、カマラ・ハリスへの「多額」の献金を発表 トランプ支持から一転

ベン・ホロウィッツ(Steve Jennings / Getty Images)

ベン・ホロウィッツ(Steve Jennings / Getty Images)

ベンチャーキャピタル大手のアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)の共同創業者であるベン・ホロウィッツは4日、来月行われる米大統領選の民主党候補であるカマラ・ハリス副大統領に「多額」の献金を行うとX(旧ツイッター)にポストした。ホロウィッツは7月にトランプ前大統領の支持を表明しており、注目すべき方針転換となる。
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アンドリーセン・ホロウィッツ創業者2名、トランプ支持表明

最初に報じた米ニュースサイトのAxiosによると、ホロウィッツはa16zの従業員に宛てたメールの中で、妻フェリシアとともにハリスに献金する意向を明らかにした。

ホロウィッツは後にこのメールをXに投稿。その中で、ハリスとは10年以上にわたる付き合いがあり、「私たち夫婦にとってすばらしい友人」だと述べている。

ハリスを支持するホロウィッツのメッセージでは、ハリスとジョー・バイデン大統領に対する批判がないわけではなかった。ハリス陣営はテック分野の政策についてまだ正式に方針を示しておらず、「バイデン政権は業界全般にわたるテック政策に関して非常に破壊的だ」とホロウィッツは書いている。

ホロウィッツはメールの中で、a16zは自社の指針「リトル・テック・アジェンダ」に沿う政治家のみを支援すると言明。リトル・テック・アジェンダでは、テック系スタートアップのエンパワーメントに重きを置き、テック分野の振興を妨げる政策や慣行を批判している。

ホロウィッツとともにa16zを創業したマーク・アンドリーセンも、7月にトランプ支持を表明していた。

「私たちが先に述べたように、バイデン政権は業界全体のテック政策、特に暗号資産/ブロックチェーンと人工知能(AI)に関連して、非常に破壊的だった」とホロウィッツはメールで指摘した。「そのため、ハリス政権ではもっと良くなることを大いに期待しているが、彼らはまだ方針を示していない」

ホロウィッツはメールで、a16zを立ち上げて間もないころからハリスは友人だったと述べているが、3カ月前はトランプを支持するつもりだった。米ITニュースサイトのザ・インフォメーションは7月に、ホロウィッツとアンドリーセンがトランプを支持する政治活動委員会(PAC)に献金する意向を従業員に伝えたと報じた。

2人はバイデンが選挙戦から撤退する前にトランプ支持を表明し、その後、トランプ支持の根拠を説明するポッドキャストを投稿した。2人のトランプ支持の根底には暗号資産の規制緩和への期待があった。2人の前には、テスラCEOのイーロン・マスクやパランティアの共同創業者ジョー・ロンズデール、暗号資産取引所のジェミナイを運営するキャメロンとタイラーのウィンクルボス兄弟といったテック界の大物たちがトランプ支持を表明していた。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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