「コアテクノロジー料」というコスト負担
一方、アップルがデジタル市場法への適合戦略の一環として導入するサードパーティのアプリストアの課題は、同社が従来のApp Storeを選択しない開発者に「コアテクノロジー料(Core Technology Fee)」と呼ばれる手数料を課すことだ。これにより開発者は数十万ドルものコスト負担を強いられる可能性がある。「AltStoreやMobiventionなどのアプリストアを利用する開発者は、最初の100万インストール以降の1インストールごとに0.5ユーロ(約80円)の支払いを義務付けられる。この仕組みは、すぐに持続不可能なものになる可能性がある」と、ニュースサイトのThe Vergeは指摘した。
つまり、アップルが導入を目論むこの仕組みは、実際には、サードパーティのアプリストアを通じたビジネスをほぼ不可能にしており、EUはこの点を調査中だ。
アップルはまた、アプリストアの選択肢に加えて、欧州のユーザー向けに他のアプリの選択肢も提供しようとしている。
「今後のソフトウェアアップデートによって、ユーザーは、電話やメッセージの送信、テキストの翻訳、ナビゲーション、パスワードの管理、キーボード、通話スパムフィルターなどに関する新たなデフォルト設定を利用可能になる」とアップルは述べている。
(forbes.com 原文)