2024.08.18 17:00

後に宝物になる「かたち」のない7つの旅の記念品 スペシャリストが提案

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「かつての私は、観光客向けの記念品をスーツケースに詰め込んで帰宅するような、ごく普通の旅行者だった。観光客向けの記念品とは、ご存じのとおり、ショットグラスやキーホルダー、冷蔵庫用のマグネット、小さな陶製の人形といった類いのものだ」米北東部ニューイングランド地方専門の観光サイト「StayNewEngland.com」の共同創業者で旅のスペシャリスト、マイケル・ドノバンは、フォーブスの取材にそう語った。

「けれども、帰宅してスーツケースを開けても、旅先の雰囲気やロマンを本当に思い出させてくれるものは1つもなかった。持ち帰った記念品はどれも、さほど意味のない単なるガラクタにしか思えなかった」

「そうして私は、何よりも思い出に残る記念品とは、物理的なスペースをあまりとらないか、お金がさほどかからないものであることに気づいた」とドノバンは続ける。「いちばんの思い出になる品は、形をもっておらず、体験を通じて味わった冒険の神髄や精神をとらえたものだ。近頃は、何を持ち帰るべきかを、以前よりずっと意識するようになった」

典型的な土産物店で売られている品物よりも、ずっと深い意味があって、単なるモノではない記念品がほしい。そんなふうに思っている人に向けて、考え抜かれたアイデアをいくつか提案しよう。外国旅行中にできるだけ手軽に思い出作りをしようと心がけている、旅好きな人たちからのアドバイスだ。

感動的な写真を撮影する

感動的な写真を撮影。旅先での体験の核心をとらえた感動的な写真を何枚か撮ることを目指す(Shutterstock.com)

感動的な写真を撮影。旅先での体験の核心をとらえた感動的な写真を何枚か撮ることを目指す(Shutterstock.com)

「私が大切にしたい記念品のナンバーワンは、間違いなく写真だ。しかも、むやみに写真を撮るのではなく、旅先での体験の核心をとらえた感動的な写真を何枚か撮ることを目指している」とドノバンは話す。

「キューバのハバナでは、公園でチェスに興じる高齢紳士の写真。イタリアのトスカーナ地方では、朝日の暖かな色彩をとらえた1枚。こうした写真があれば、心から感動した瞬間が、直感的によみがえってくる。よく言われるように、1枚の絵(写真)は、1000の言葉、いや1000の思い出に値する」

撮影した動画を1本にまとめる

動画を見れば、旅先での思い出が鮮やかによみがえり、追体験できる(動画を見れば、旅先での思い出が鮮やかによみがえり、追体験できる)

動画を見れば、旅先での思い出が鮮やかによみがえり、追体験できる(動画を見れば、旅先での思い出が鮮やかによみがえり、追体験できる)

「いまどきのテクノロジーがあれば、旅先のあちこちをスマートフォンで簡単に動画撮影できる。あとは帰宅後に、撮りためた動画を上手に編集して短くまとめ、共有できるようにすればいい」とドノバンはいう。

「動画を見れば、旅先での思い出が鮮やかによみがえり、追体験できる。活気にあふれた市場や、日常生活を送る地元の人たち、すばらしい風景など、旅先の雰囲気を余すことなくとらえた動画をつなぎ合わせるようにしている。現地の空気をそっくりそのまま、ボトルに詰めるような感じだ」

レシピを集める

会話の糸口になって、人とつながる最適な方法になるのが食べ物だ(Getty Images)

会話の糸口になって、人とつながる最適な方法になるのが食べ物だ(Getty Images)

「会話の糸口になって、人とつながる最適な方法になるのが食べ物だ。私はこれまで、旅先で出会ったタクシー運転手やホテルのフロント、他の旅行者といった人たちから、お勧めの食べ物やレシピを教えてもらってきた」と話すのは、旅行サイト「Shoyu Sugar」の創業者でフリーライターのマリア・ヨシオカだ。

「私は小さなノートを常に持ち歩いており、地元の人と交流するチャンスをつかまえては、料理のレシピや材料を書き留めるようにしている。言葉の壁は関係ない。Google翻訳と、身振り手振りがあれば十分だ」
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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