欧州

2024.08.10 18:00

ウクライナ軍の北部「逆侵攻」に5個旅団参加 ロシアの増援、HIMARSで撃破し阻止

Shutterstock.com

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ウクライナがロシア西部クルスク州に奇襲侵攻してから4日目、侵攻地域やその周辺で確認されたウクライナ軍旅団の数は少なくとも5個に増えている。陸軍の4個機械化旅団と空中強襲軍(空挺軍)の1個空中強襲旅団だ。
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総兵力は最大で人員1万人、装甲車両600両にのぼる可能性がある。このほかに砲兵部隊や防空部隊、ドローン(無人機)部隊、偵察部隊が侵攻部隊の支援できわめて重要な役割を果たしている。

比較のための数字を挙げておけば、ウクライナ軍が2023年夏、南部戦線の反転攻勢の主力として投入した兵力は12個旅団だった。

現時点で判明しているクルスク州方面の兵力はその半分足らずということになる。とはいえ、ソーシャルメディアへの投稿や公式メディアの発表などをアナリストが精査し、新たな旅団の参加を確認するにつれて、兵力規模は膨らんできている。
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5個旅団は4日間でクルスク州のおよそ400平方kmを占領し、ロシア側の人員数十人以上を捕虜にした。侵攻部隊はロシアにとどまるつもりはない可能性もなおあるが、今のところ攻撃の手を緩める気配はない。

エストニアの軍人でアナリストのアルトゥール・レヒは「ウクライナが入念に計画を準備していて、この作戦が政治的な効果のあるPR上の大勝利以上のものになることを期待するしかない」とソーシャルメディアに書いている

ウクライナ軍が6日に始めた越境攻撃に関しては先に、少なくとも3個旅団が直接参加しているか、支援任務に従事していることがわかっていた。陸軍の第22独立機械化旅団と第88独立機械化旅団、空中強襲軍の第80独立空中強襲旅団である。

さらに8日には陸軍の第116独立機械化旅団が、戦車や装甲兵員輸送車でクルスク州に進撃する様子とされる映像を公開した。映像は同旅団のドローンチームであるコーン(Khorne)グループが撮影した。「われわれの車両がロシアの国土をまるでわが祖国であるように走っている」とコーングループはたたえている。

9日に陸軍の第61独立機械化旅団の参加も判明した。これは、同旅団の第99機械化大隊が、侵攻作戦の中心地になっている町スジャから、町を「完全な支配下に置いた」とする劇的な動画を投稿したことで明らかになった。
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翻訳・編集=江戸伸禎

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