総兵力は最大で人員1万人、装甲車両600両にのぼる可能性がある。このほかに砲兵部隊や防空部隊、ドローン(無人機)部隊、偵察部隊が侵攻部隊の支援できわめて重要な役割を果たしている。
比較のための数字を挙げておけば、ウクライナ軍が2023年夏、南部戦線の反転攻勢の主力として投入した兵力は12個旅団だった。
現時点で判明しているクルスク州方面の兵力はその半分足らずということになる。とはいえ、ソーシャルメディアへの投稿や公式メディアの発表などをアナリストが精査し、新たな旅団の参加を確認するにつれて、兵力規模は膨らんできている。
5個旅団は4日間でクルスク州のおよそ400平方kmを占領し、ロシア側の人員数十人以上を捕虜にした。侵攻部隊はロシアにとどまるつもりはない可能性もなおあるが、今のところ攻撃の手を緩める気配はない。
エストニアの軍人でアナリストのアルトゥール・レヒは「ウクライナが入念に計画を準備していて、この作戦が政治的な効果のあるPR上の大勝利以上のものになることを期待するしかない」とソーシャルメディアに書いている。
ウクライナ軍が6日に始めた越境攻撃に関しては先に、少なくとも3個旅団が直接参加しているか、支援任務に従事していることがわかっていた。陸軍の第22独立機械化旅団と第88独立機械化旅団、空中強襲軍の第80独立空中強襲旅団である。
さらに8日には陸軍の第116独立機械化旅団が、戦車や装甲兵員輸送車でクルスク州に進撃する様子とされる映像を公開した。映像は同旅団のドローンチームであるコーン(Khorne)グループが撮影した。「われわれの車両がロシアの国土をまるでわが祖国であるように走っている」とコーングループはたたえている。
KHORNE group of the 116th Mechanized Brigade shared footage of Ukrainian equipment reportedly entering/inside Russian territory.
— NOELREPORTS 🇪🇺 🇺🇦 (@NOELreports) August 8, 2024
"Our equipment moves on Russian soil as if it were our land. We will turn it into Ukrainian land!!!," they add. pic.twitter.com/LAm6p0MVYM
Soldiers of 99th Mechanized Battalion of 61st Mechanized Brigade in Sudzha, Kursk Oblast of Russia. #UkrainianArmy https://t.co/pNj0QwWkpM
— MilitaryLand.net (@Militarylandnet) August 9, 2024