高級ファッションブランドのDolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)は、同社の創業者で億万長者のファッションデザイナー、ドメニコ・ドルチェの愛犬「Fefé(フェフェ)」から着想を得たというワンちゃん用香水「Fefé」を発表した。
同社によれば、「それは遊び心のある美容習慣のために作られた、優しく包み込むような香水です」とのこと。しかし、香水なんて愛犬に害がないのだろうか、という疑問が浮かんでくるかもしれない。
Feféのプロモーションビデオには、甘えるような表情の犬たちが次々と登場し、「authentic(本物の)」「enigmatic(謎めいた)」「rebel(反逆者)」「irresistible(抵抗できない)」といったバズワード(実際には意味が曖昧な流行りの言葉)を繰り返すナレーションが重なる。「このキャンペーンを制作中に、動物たちは一切虐待されていません」と、ドルチェ&ガッバーナは8月1日にX(旧Twitter)で語っている。「彼らの安全は完全に守られています」。
この香水の主な匂いはイランイラン(熱帯地域の植物)、ムスク(麝香)、サンダルウッド(白檀)で、ドルチェ&ガッバーナのタグ付き首輪が付属する。
「犬のための香り」というコンセプトは新しいものではない。ペットの飼い主は長い間、犬のにおいを隠したり消したりするための手段を探し求めてきた。ペット用品店に行けば、犬用のコロンやパフューム、消臭スプレーなどが販売されている。ドルチェ&ガッバーナはこの分野へ参入するにあたり、高級ファッションブランドならではの重みを付加した。小さな緑色の瓶には、赤いキャップと肉球を象った24金メッキのエンブレム、そして99ユーロ(約1万6000円)という高額な値札が付けられている。
Feféはアルコール不使用で主な成分は水だ。それに香料とシトラスピールオイルやシダーオイルなど数種類のオイルが含まれている。ドルチェ&ガッバーナは「Feféをご自分の手やブラシにスプレーしてから、愛犬の毛を体の中央から尻尾に向けてこすったりブラッシングして香りを与えてください。Feféは愛犬の体に直接つけることもできますが、鼻の周囲は避けてください」と使用法を説明している。