朗報は、私が挙げた日程とそれほど違わないということだが、ここではアップルの戦略に関する新しい考え方が示されている。
アップルは、人工知能技術のApple Intelligenceが次世代iPhoneシリーズの大きなセールスポイントになると明言している。問題は、アップルが希望する9月の発売日には準備が整わないようだということだ。では、アップルはどうするのか。目玉となる機能がiPhone 16シリーズとともに登場するよう発売を延期するのか。ブルームバーグのマーク・ガーマンは最新のPower Onニュースレターで「そうではない」と述べている。
ガーマンによると、アップルは今回、2011年にiPhone 4Sを発売しようとしていた時と根本的に異なるアプローチを取っているという。ガーマンは「iPhone 4Sの発売が遅れた理由は、2つの新しいオンラインサービスであるiCloudとSiriを秋まで準備できなかったからです。これらの機能強化以外に、iPhone 4Sには新しい機能があまりありませんでした。そのため6月にiPhone 4Sを発売して、数カ月後にソフトウェアアップグレードでSiriとiCloudを提供するのではなく、年末にすべてをいっしょに発売することに決めたのです」と説明する。
それ以来、9月がアップルのiPhone発売の定例となっている。今年は、Apple Intelligenceが「10月まで準備できない」というかつてと似たような問題を抱えている。ただし、端末の発売を遅らせるつもりはないようだ。がーマンは「アップルの戦略は今回は異なっており、サービスの準備ができるまで新しいハードウェアの発売を遅らせることはないでしょう」と述べている。
では、発売日はいつになるのか? 私の予想では、発表は米国時間9月10日、発売日は同9月20日だ。
ガーマンは「iPhoneの発売は昨年と同じ時期に行われると聞いています。カレンダーを見ると、9月10日が有力な日です。ユーザーは10月に新しいハードウェアをiOS 18.1にアップデートして、Apple Intelligenceを使い始めることになるでしょう」と述べている。
ガーマンはこの予測に少し慎重だが、私は米国時間9月10日が発表日だと確信している。状況はまだ変わるかもしれないが、私はこれに賭ける。
(forbes.com 原文)