スラセンドラプラン村は、2021年にハリスが副大統領に就任した際にも祝祭ムードに包まれた。ロイターによると、住民たちは今回の大統領選挙で彼女が立候補するにあたって「より大規模な祝賀イベントを開催する」と述べている。
一部の村の住民はすでに、ヒンドゥー寺院の入り口にハリスの写真を掲げた大きなバナーを設置して祝っている。そこには、ハリスの当選を祈るメッセージが書かれており、彼女がこの村の名前を世界地図に載せ、インドとタミル・ナドゥ州に誇りをもたらしたことを讃えている。
現地メディアによると、村人たちはハリスの当選を祈願するためにプージャと呼ばれる儀式を行い、ヒンドゥーの神に供物を捧げているという。ハリスは、2014年にこの村のヒンドゥー寺院に寄付を行っており、彼女と祖父の名前は、寺院の石碑に刻まれている。
彼女が最後にこの村を訪れたのは、5歳の時というが、村のすべての住民がハリスの名前を知っているとBBCは報じている。
ハリスの母方の祖父であるP・V・ゴパランは、1911年にトゥラセンデラプラムで生まれた。彼は英国統治下のインドで公務員となり、独立後はインド政府の官僚となった。
ハリスは2019年の回想録で、祖父がインドの独立運動に参加したと述べているが、その記録はほとんど存在しない。ゴパランは、独立後のインドが派遣したザンビアへの外交使節団に参加し、ジンバブエ(当時はローデシア)からの難民の流入に対応する任務に従事していた。
ハリスの母のシャマラは、ゴパランの4人の子供の一人であり、19歳でU.C.バークレーに留学するために米国に移住した。シャマラは、バークレーでジャマイカからの移民であるハリスの父、ドナルド・ハリスと出会った。
トゥラセンデラプラム村のほとんどの住民は、ハリスが民主党のトップに上り詰めることに興奮しているが、彼女が副大統領になって以来、村を訪れたり公に言及したりしていないことに失望している人もいる。村のある商店主はロイターに対し、2021年のハリスの就任時に彼女の写真が掲載されたカレンダーが村の家々の外に掛けられていたが、「今ではそれほど目立たなくなった。しかし、再び目立つようになるだろう」と語った。
(forbes.com 原文)