NBCニュースによると、ハリス陣営はノースカロライナ州のロイ・クーパー知事やペンシルバニア州のジョシュ・シャピロ知事、アリゾナ州のマーク・ケリー上院議員、ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事、ミネソタ州のティム・ワルツ知事らに対して審査書類を送付した。
CBSによればハリス陣営は、ケンタッキー州のアンディ・ベシア知事やイリノイ州のJ.B.プリツカー知事、ピート・ブティジェッジ運輸長官、ジーナ・レイモンド商務長官らについても審査している。
ノースカロライナ州のクーパー知事は、ハリス副大統領とバイデン大統領のために選挙活動を行ったことがあり、21日に副大統領と電話で話したとMSNBCに述べていた。ペンシルバニア州のシャピロ知事は、ハリス副大統領と同様に州の司法長官を務めた経験があり、民主党がラストベルトの州での支持を固めるのに役立つかもしれない。
アリゾナ州のケリー議員は、2020年にバイデン大統領が僅差で勝利した激戦州を地盤とし、2022年の中間選挙では、トランプが支持しピーター・ティールが資金を提供した投資家のブレイク・マスターズを破り、民主党が上院の支配権を維持するのを助けていた。元宇宙飛行士のケリーは21日のX(旧ツイッター)の投稿で、ハリス副大統領が「トランプを打ち負かすための適任者」であることを確信していると述べた。
ウィットマー知事も、激戦州であるミシガン州での票の獲得を助ける可能性があるが、22日に出馬する意向がないと表明した。ミネソタ州のワルツ知事は、22日のCBS系列のテレビ局の取材に、出馬の意志を明確にしなかった。
共和党の支持者が多いケンタッキー州で再選を果たしたベシア知事は、22日のMSNBCの番組で「副大統領を支援するためにできることは何でもするつもりだ」と言明した。
カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事やコロラド州のジャレッド・ポリス知事、イリノイ州のJ.B.プリツカー知事らも有力候補とされている。しかし、これらの3人はいずれも民主党が強いブルーステートに属しており、不利になる可能性がある。
2020年の大統領選で全国的な知名度を獲得したミネソタ州のエイミー・クロブシャー上院議員とピート・ブティジェッジ運輸長官も、潜在的な候補者とされている。
米民主党全国委員会(DNC)の規則委員会は24日、8月19日からシカゴで開催される党大会に向け、ハリス副大統領を早ければ8月1日に党の大統領候補に正式に指名する方針で一致した。また、8月7日までに副大統領候補を選ぶ方針で合意した。
(forbes.com 原文)