「新世代のA330neo航空機は、ベトジェットの運航能力を向上させ、グローバルな拡大をサポートする」とベトジェット会長でビリオネアのグエン・ティ・フォン・タオは声明で述べた。新たな航空機は、ベトジェットの長距離サービスを拡大し、アジアで需要の高い路線にも使用される。
1万3300キロをノンストップで飛行可能なエアバスA330neoは、ベトジェットの長距離路線の拡大に役立つとされている。新たに購入する航空機は、同社が現在リース中のA330-300ジェット機を置き換える。ベトジェットは現在、100機以上の航空機を運航している。
同社は、パンデミック後の旅行ブームに対応するために運航する航空機の数を増やしており、昨年はボーイングから5年間で737 MAXを200機納入する250億ドル(約3兆9000億円)相当の契約を結んでいた。このうち12機は年内に納入予定という。
ベトジェットの昨年の輸送客数は2530万人で、前年から23%増加していた。同社の2023年の売上高は約21億ドル(約3257億円)で、2021年から62%増加した。ベトジェットは今年、2700万人の輸送客数を見込んでいる。
フォーブスは、元商品トレーダーで2011年に同社を設立したタオの保有資産を28億ドル(約4343億円)と推定している。彼女は、ホーチミン市開発商業銀行(HDバンク)や3つのビーチリゾートを含む不動産にも投資しており、2017年にベトジェットをホーチミン証券取引所に上場させて、1億7000万ドル(約263億円)を調達していた。
同社は、ビーチへのフライトにビキニ姿の客室乗務員が搭乗する「ビキニ航空会社」として知名度を向上させた。
(forbes.com 原文)