モン・サン=ミッシェル(フランス)
モン・サン=ミッシェルは「おとぎ話に出てくる城の完璧な例」であるとベルはいう。ノルマンディとブルターニュとの境に近い湾にあり、干潟に囲まれている。かつてキリスト教徒の巡礼地だったこの聖なる島とその湾はユネスコ世界遺産に登録されている。「満潮時に海に囲まれると、その雰囲気は魔術的でもあり、神秘的でもある」と、ベルは語ってる。
モン・サン=ミッシェルは、ディズニーの『塔の上のラプンツェル』に登場する城のモデルになったという説もある。
ホーエンツォレルン城(ドイツ)
しばしば「天空の城」と称されるホーエンツォレルン城は、高い山の上に建っているため、黒い森(シュヴァルツヴァルト)山岳地帯の霧に包まれる。そんな時には、まさに典型的な「おとぎ話の城」になると、ベルはいう。ドイツ・シュヴァーベン地方にあるこの城も、欧州を旅行する人の目的地として人気がある城の1つだ。その城塞の壁の内側を見るために毎年30万人が訪れる。『ブリタニカ百科事典』によれば、広間の床から天井まで広がる壁画には、欧州の最も強力な支配者一族の家系が描かれているという。
リヒテンシュタイン城(ドイツ)
ドイツ南西部の断崖絶壁にそびえ立つネオ・ゴシック様式のリヒテンシュタイン城は19世紀に建てられた。その特徴であるアーチ型の門、細い尖塔、華麗な装飾は「おとぎ話に出てくる城」の特質であるとベルはいう。「その不安定でドラマチックな建ち方が、物語の世界にあるような感覚をさらに高めている」とベルは述べている。
(forbes.com 原文)