ニュースサイトAndroid Authorityは7月19日、Androidの次期バージョンの「Android 15」のベータ4から、「Pixel Satellite SOS(衛星SOS)」という新たなサブスクリプションベースの衛星機能を示す文字列が見つかったと報じた。
そこには、「Satellite SOSを使用するためには、GoogleメッセージをデフォルトのSMSアプリにする必要があります。Satellite SOSは2年間無料で利用できます」と記されていた。
このテキストはまた、この機能がPixelの旧端末でも利用可能になる可能性を示唆しており、「あなたのPixelは衛星通信をサポートするようアップデートされました」との記述も見つかっている。
Android Authorityが指摘するように、この機能はPixel 9にAndroid 15を通じてプリインストールされる可能性が高いため、古いデバイスもアップデートを通じてこの機能を受け取れる可能性がある。あるいは、Pixel 9のみがこのツールをサポートするハードウェアを備えていることも考えられる。
グーグルの衛星SOSについての報道は、これが初めてではない。フォーブスは、3月に一部のPixel端末の「安全性と緊急事態」のサブメニューに衛星SOSのオプションが表示されていると報じたが、このオプションはタップしても反応しなかった。
また、Pixel端末の設定メニューの詳細では、ユーザーが衛星通信を通じて通話やテキストを行うと、Googleマップの位置情報が緊急サービスと共有されると説明されていた。さらに、ニュースサイト9To5Googleは、発信者のGoogleアカウントの名前やIMEI番号、バッテリー残量、メールアドレス、緊急連絡先なども共有されると報じていた。このことは、Android 15のベータ4の文字列でも確認された。
グーグルの衛星SOS 機能は、iPhoneの緊急SOS機能に対抗するものと考えられている。Pixel 9のこの機能は、ユーザーに緊急事態の性質を尋ね、連絡するサービスを選択するためのプロセスを案内する。
またベータ版の記述によると、グーグルのこの機能はアップルのものと同様に、アクティベーション後の2年間にわたり無料で利用できる可能性がある。2年が経過した後に何が起こるかは不明だが、期限を決めてソフトウェアサービスを無料で約束するというコンセプトは、スマートフォンメーカーの間で新たなトレンドとなっている。
サムスンは、人工知能(AI)ツールのGalaxy AIが「2025年まで無料」であることを繰り返し明言しており、その期間が終了した後に何が起こるかを明らかにしていない。
(forbes.com 原文)