英仏3社のワイン選び
英ヴァージン・アトランティック航空は提携するワイン商のJeroboams Trade(ジェロボームズ・トレード)と「マスター・オブ・ワイン(MW)」のピーター・ミッチェルに、機内で提供するワインの候補リストの作成を依頼している。その候補から、ワインとスピリッツに関する世界基準の教育機関、Wine & Spirit Education Trust(WSET)の認定資格を取得している社内の専門家チームが、購入するワインを決定する。
同社は4月と10月の料理のメニューの変更に合わせて、提供するワインも入れ替える。最近では、変わらぬ人気を維持するLaurent Perrier(ローラン・ペリエ)のシャンパンと、イギリスのスパークリングワイン、Hambledon(ハンブルドン)を採用した。
ブリティッシュ・エアウェイズは航空会社で唯一、フルタイムで働く従業員としてMWを雇用している。現在そのポジションに就くティム・ジャクソンは、3カ月ごとにワインの取りそろえを変更している。
エールフランスは5月、パリの高級ホテル、オテル・ド・クリヨンの主任ソムリエであり、受賞歴もあるザビエ・テュイザに、自社のワインリストの作成を依頼することを明らかにした。すべてのクラスの旅客とパリのラウンジの利用者に提供するワインとシャンパン、スピリッツ、フランス産ビールの選出を、テュイザが担当する。
最上位クラスの客室「ラ・プルミエール」には現在、ローラン・ペリエのプレステージ・キュヴェ、Grand Siècle(グラン シエクル)を用意。ファーストクラスではルイ・ラトゥールのMeursault 1er cru Château de Blagny(ムルソー プルミエ・クリュ シャトー・ド・ブラニー)、ビジネスクラスではアルベール・ビショーのPouilly-Fuissé(プイィ・フュイッセ)2022などを提供している。
(forbes.com 原文)