加えて、注目したいのは紛争解決能力だ。発達障がい者の中にはチーム内で意見が対立した際などに、双方の意見を創造的な思考で分析し、互いが理解し合える共通点を見つける能力に秀でた人もいる。
3. 緻密なタスクへの集中力
一般的に女性は男性よりも細部まで気を配れるが、とりわけ発達特性を持つ女性の多くは、緻密なタスクを得意とする。この能力は企業にとって大きな戦力となるはずだ。例えば複雑な問題に取り組む際は、まずその構成要素を分解し、一つ一つ分析していく必要がある。そして発達特性を持つ女性の多くは、この分野のエキスパートだ。彼女らの体系的な分析により、チームのメンバーは問題の全体像を把握し、より多くの情報に基づいた解決法を検討できるようになる。
こうした鋭い観察眼を持つ女性たちは、プロジェクト管理にも長けている。数個のタスクであれ多数のタスクであれ、必要な要素をすべて考慮し、見落としなど決してない体系化された計画を立てる。
あまり認識されていないが、品質管理と品質保証は細部への目配りが必要な重要分野だ。この分野では発達特性を持つ女性による、潜在的な欠陥や矛盾を発見し、基準からの逸脱を特定する能力が際立つだろう。