リビアンの株価は、26日午前に15ドル以上を記録し、時価総額は前日の119億ドル(約1兆9000億円)から150億ドル(約2兆4000億円)以上に上昇した。同社の株価が、これ以前に最大の上昇を記録したのは、2021年11月の新規株式公開(IPO)当時のことで、公開初日に22%以上の値上がりを記録していた。
リビアンとVWは25日、リビアンの技術に基づく自動車用ソフトウェアプラットフォームを開発する合弁会社を設立することで合意したと発表した。
VWグループのオリバー・ブルーメCEOは、リビアンにまず10億ドル(約1600億円)を投資し、提携が技術的なマイルストーンを達成した場合は、2026年までに最大40億ドル(約6418億円)の追加投資を行うと発表した。
この合弁会社はまだ社名を持たないが、インフォテインメントやワイヤレス接続、自動運転機能などの統合に重点的に取り組む予定だとブルーメCEOは述べた。
リビアンの株価は2021年の上場以来、88%近く下落しており、今年に入ってからも25%下落している。これは同社が生産を増やしているにもかかわらず、まだ利益を上げていないためだ。
アマゾンとフォードからの支援も受けるE同社は、米国史上最も資金調達に成功した自動車関連のスタートアップとしてデビューし、時価総額は一時900億ドル(約14兆4000億円)を突破していた。リビアンの時価総額は、当時の時価総額が790億ドル(約12兆6000億円)だったフォードや、850億ドル(約13兆6000億円)のGMらを上回り、テスラに次いで2番目に時価総額の高い自動車メーカーとなっていた。
同社が5月に発表した第1四半期の売上高は、ほぼ市場予想通りの12億ドル(約1925億円)だったが、純損失は市場予想を上回る14億ドル(約2246億円)に達していた。リビアンは当時、より安価な新型SUVと2種類の小型クロスオーバーの生産を増やすと述べていた。
リビアンは先月、イリノイ州ノーマルの工場の拡張に向けて、州から8億2700万ドル(約1327億円)のインセンティブを受け取ると発表した。この工場は、2021年の生産開始以来、10万台以上のEVを製造しており、拡張は「今後数カ月」で開始される予定という。イリノイ州からの投資の発表は、リビアンがジョージア州に50億ドル(約8023億円)の工場を建設する計画を無期限に停止したことに続くものだった。
(forbes.com 原文)