6月11日(火曜日):満ちていく三日月とレグルス
この日、月はしし座で最も明るい星レグルスの近くを通過する。33%照らされた三日月がレグルスの近くを訪れる。西の高い空を見てみよう。6月14日(金曜日):上弦の月
上弦を迎える月は、地球から見てちょうど半分だけ照らされて見える。それは夜空が月光で明るく照らされ、星を見るのが難しくなり始める時でもある。今週と来週は、暗い空を求めて星空観賞に出るのはやめておいたほうがいいだろう。6月15日(土曜日):球状星団NGC 6388
球状星団とは、天の川銀河の周縁にある何兆個もの星からなる密な星団であり、初期宇宙の遺物と考えられている。In-The-Sky.orgによると、100億年前に誕生した球状星団であるNGC 6388が、15日の真夜中にさそり座の中に今年最も空高い位置に到達する。見るためには小型望遠鏡が必要だが、2012年にハッブル宇宙望遠鏡が見たようなものを期待してはいけない。6月16日(日曜日):月とスピカ
この夜、72%照らされた満ちていく凸月(半月と満月の中間)が、約250光年離れたおとめ座の1等星、スピカに接近する。2024年、月は毎月スピカと接近するが、北米では今月が最も近くなる(訳注:日本では8月10日に月がスピカを完全に覆い隠すスピカ食が起きる)。今週の肉眼で見る天体:かんむり座
「北の冠」を見たことはあるだろうか? かんむり座(「北のかんむり座」とも)は、うしかい座とヘルクレス座の間にある輝く7つの星々からなる星座だ。6月にこの星座が見やすい位置にあるということ以外にも、今、かんむり座に親しんでおくべき理由がある。まもなく80年に一度の「新星爆発」が起きて、肉眼でも見える明るさになると予測されているからだ。かんむり座は、夏の明るい2つの恒星、北東のベガとオレンジ色のアルクトゥルスの間に位置している。今週の望遠鏡で見る天体:環状星雲
最近、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が驚くべき精度で撮影したこの明るくカラフルな惑星状星雲(超新星爆発した星の残骸)を見るには、光害を避けることが第一だ。いずれにせよ、口径15cmの天体望遠鏡が必要だ。地球から約2000光年離れたこの星雲はこと座の中にある。(forbes.com 原文)