自分のパーソナルブランドは、キャリア上、最も貴重な資産だ。系統立った3ステップからなるプロセスを通じて、パーソナルブランドに効果的に磨きをかければ、自分の存在感と影響力を劇的に高めることができる。その方法は以下のとおりだ。
自分のパーソナルブランドを見つける
このプロセスは内省から始まる。自分のパーソナルブランドを見つけるためには、自分が提供できる、自分ならではの価値を把握しなければならない。そのためには、何が自分を「本物」にするのか、また、自分を他の同業者から差別化できる点は何かについて、深く検討する必要がある。さらに、ターゲットにするコミュニティーと自分との関連性についても、検討が必要だ。これらの要素がパーソナルブランドの基礎になる。
「本物」になるためには、自分の価値、情熱、信念に忠実でなければいけない。差別化に関しては、自分を他の同業者から際立たせているものや、自分が提供できる独自の価値を把握することが必要だ。これは単純に、他よりも優れているということではない。意味のあるかたちで、他とははっきり異なっていることが大切だ。最後に、ターゲットのコミュニティーと適切な関連性を持つことで、パーソナルブランドをコミュニティーと有意義なかたちで結びつけることができる。
自分のパーソナルブランドを見つけるには、まず以下のことを自問してみよう。
・自分が核とする価値は何か?
・自分の強みは何か?
・自分が情熱を注いでいるものは何か?
・自分を際立たせているものは何か?
・自分がターゲットとするコミュニティーは? その人たちにとって、自分を意味のある魅力的な存在にするものは何か?
こうした問いについて考えることは、自分のパーソナルブランドに関する意識を高めることに役立つ。そのあとは、信頼できる同僚やメンターなどからフィードバックをもらうといい。自己認識の妥当性を評価し、さらに磨きをかけるのに役立つはずだ。
パーソナルブランドを定義する
パーソナルブランドの基本的要素がはっきりしたら、次のステップは、それを言葉で説明することだ。これはつまり、自分の内省した内容を、魅力的なストーリーに仕立てることを意味する。パーソナルブランドをめぐる強力なストーリーは、あなたのこれまでの体験を、現在努力していること、そして将来の目標へと結びつける。
現実世界と仮想世界の両方で自分のストーリーを語ることは重要だ。専門家のネットワーキングサイトであれ、業界のカンファレンスであれ、ソーシャルメディアプラットフォームであれ、あなたが語るブランドストーリーは、ターゲットとするオーディエンスに合致し、共鳴するものでなければいけない。
ストーリーには、自分のスキル、これまでの業績、これからの目標を織り込もう。自分が提供する価値、その分野で自分が生み出そうとしている変化を強調しよう。