「パーソナルブランドの約束」を守り、浸透させる
「ブランドの定義」は、プロセスの一部にすぎない。「ブランドの約束」を実際に果たしたときにこそ、魔法が現実のものになる。これはつまり、自分のとるあらゆる行動、あらゆる交流で、「ブランドを生きる」ことを意味する。ブランドの実施計画は、戦略的で意図的なものでなければならない。ここでの目標は、限られた範囲で有名になることだ。万人に認知される必要はない。ふさわしい人たち――あなたの目標達成の助けになる人たち――に認知されるだけでいい。そのためには、ブランドコミュニティーで目立ち、そのコミュニティーの要望に応えられる貴重な存在になる必要がある。以下の要素を考えるといい。
1. ブランドコミュニティーを構成するのは誰か?
2. 彼らが参加しているプラットフォームは?
3. 彼らのニーズは? あなたはそれにどう対応できる?
4. ブランドの影響をどう測定する?
ブランドを浸透させる際の鍵となるのが、コミュニティーにおけるエンゲージメントだ。業界の対話に積極的に参加し、貴重なコンテンツを提供し、コミュニティーにとってアクセスしやすい存在になることが、ブランドの特性を示す方法になる。
最後に、覚えておくべき重要な点がある。パーソナルブランディングの基礎になるのは真正性(「本物である」という信頼性)だが、真正性には共感が必要だ。共感を欠いた真正性は、自分中心のうぬぼれにつながる。真のブランディングとは、オーディエンスのニーズや関心を理解し、それに応えることなのだ。
自分のパーソナルブランドを見つけ、しっかり定義し、浸透させれば、自分の活動が、個人としての価値や職業上の目標に沿ったものなる。要は、自分が成功できるだけでなく、意味のあるかたちでコミュニティーに貢献できるニッチを開拓するということだ。
ここで説明したステップは、1回限りで終わるタスクではなく、あなたの成長とともに進化する、継続的なプロセスと言える。パーソナルブランドとは、生きている実体だ。うまく成長させることで、得るものの大きい充足したキャリアにつながるだろう。
(forbes.com 原文)