リーダーシップ

2024.06.02 14:00

更年期の「負のイメージ」を払拭するためにリーダーができること

しかし、これは見当違いだ。2022年の研究では、更年期の症状を隠そうとせずオープンにした方が、実際には周囲の見方が改善されることが示された。

筆者は、チーム内に信頼を構築する要素として、開放性と率直さが重要だと確信している。自分のホットフラッシュについて率直に話すリーダーは、自信に満ちた存在だという印象を与えることができる。事実を認め、ごく自然な人生のステージだと示すことが鍵なのだ。

更年期をめぐるスティグマを打ち破るために、何ができるだろうか。まずは、職場での行動を改めよう。働く人が、自らの事情を安心して話せて、他の人から一方的に判断される恐れがないのが、健全な職場だ。リーダーは、オープンな姿勢で会話を促し、誰もが「自分は職場の一員として支えられている」と思える雰囲気を打ち出そう。

公正な職場をつくることは、賢明な戦略だ。従業員向けのウェルネスプログラムに資金を投じ、チームメンバーが「自分は尊重されている」と感じられるようになれば、すべての人が成長できる組織文化が生まれる。

どんなことが起きても立ち向かうことができる、強くて多様性に富むチームの構築に力を入れよう。従業員のウェルビーイングを支援し、組織のなかで「世代を超えたチーム」を育むことを誇りに思う、思いやりに満ちた社風を生み出せるかどうかは、あなた次第なのだ。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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