今回で22回目を迎えた年次カンファレンスの主催者は、「不確実な時代の中で協力し合い、まだ満たされていないニーズを解決しようという私たちの決意は、希望の光となり最大の強みになるのです」と述べている。このカンファレンスは、世界のライフサイエンス業界から数千人が参加するもので、さまざまな分野の治療法や医療機器、デジタル・ヘルス・ソリューションの幅広いトピックに焦点を当てている。
バイオメッドでは、新興企業から大手企業まで、100社を超えるイスラエルのライフサイエンス企業が革新的なプロダクトやテクノロジーを展示する。
毎年5月に開催されるバイオメッドは、ヘルスケア分野の企業の幹部や投資家が革新的な製品や技術と出会い、次に何が来るのかを学ぶ場となっている。今年のイベントでは、人工知能(AI)とそのバイオテクノロジーへの影響に対する世界的な関心が高まっていることから、イスラエルのAIの熟練度がヘルスケアの未来にとって何を意味するのかについて注目が集まった。さらに、膨大なデータを分析するための効率的かつ独創的なアルゴリズムの開発は、サイバーセキュリティ分野におけるイスラエル企業の強みであり、こうしたスキルや専門知識がヘルスケアに何をもたらすかについても議論された。
今年のカンファレンスの目玉の一つとなったのが、がん治療にAIを用いた精密医療スタートアップ、OncoHostのCEOであるオファ・シャロン(Ofer Sharon)医学博士と、イスラエルのヘルステック関連の投資会社aMoonのゼネラルパートナーのヤロン・ダニエリィ(Yaron Daniely)がモデレーターを務めたセッションだ。このセッションでは、機械学習とAIに焦点を当て、これらのテクノロジーが、新たな治療法の開発と、患者への対応にどのように役立つかを議論した。