映画

2024.05.22 09:00

ピクサー、従業員の14%をレイオフ ディズニーの積極的なコスト削減策で

JHVEPhoto / Shutterstock.com

米ウォルト・ディズニー傘下のピクサー・アニメーション・スタジオが、従業員の14%を削減する方針だ。21日、複数のメディアが伝えた。ディズニーは年間数十億ドルのコスト削減をめざしており、史上最大の人員削減になるという。

一報を伝えた米芸能誌ハリウッド・リポーターによると、ピクサーの全従業員1300人のうち14%に相当する約175人がレイオフの対象となる。一部メディアでは当初20%削減の方針が報じられていた。

社内メモを引用した米娯楽誌バラエティによれば、ピクサーのジム・モリス社長が、対象となる従業員には21日中に通知するとスタッフに伝えたという。

ディズニーは年間75億ドル(約1兆1700億円)のコスト削減をめざし、このところ積極的に支出の削減を行っている。また、ボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は、作品の量よりも質の最大化に重点を置き、公式動画配信サービス「Disney+」(ディズニープラス)のオリジナルコンテンツを縮小する計画を明かしている。ブルームバーグは、アイガーのコスト削減策が全社で8000人以上の人員削減につながったと報じた。

ピクサーの直近の劇場公開作品『マイ・エレメント』は、昨年6月に全米公開された際、スタジオ史上最低の公開週末興行成績を記録した。ピクサーでは昨年6月に75人が解雇されたのに続き、今年1月から新たな人員削減の可能性が報じられていた。

ディズニーの株価は今月7日、好調な決算報告にもかかわらず約10%急落して1株=105ドルを付け、2022年11月以来最悪の下落率を記録。その後も低迷を続け、21日の日中取引では103ドル前後で取引されている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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