笠岡タコツボオーナー権は、3つのツボのオーナーとなり、所定の日時にタコツボを引き上げる。タコが入っていれば生きじめ墨抜きの処理をしたあと、クール宅急便で送ってくれるというもの。どのツボにもタコが入っていなかったときは、残念賞として竹田水産の「一番海苔セット」が贈られる。
売りは、水揚げのライブ中継だ。漁師さんたちの楽しいトークを聞きながら、自分のツボにタコが入っているかどうかをリアルタイムで確認できる。宝クジの抽選を見ているようで「ワクワクドキドキ」が楽しめる。それよりも、全国どこにいても、漁師さんと海と直接つながっている感じがするのがいい。
笠岡諸島のタコ漁は、竹田水産の代表で漁師の竹田航平氏の祖父が始めたということだ。中継動画のなかでも話しているが、「捕ってみたらメチャクチャ捕れたから」とのこと。笠岡市漁協も漁獲量と魚の消費量の低下に悩んでいるが、魚の鮮度を保つ「神経締め」という高度な処理方法を導入するなどして水産品をブランド化し、増収を目指している。また、未利用魚の有効活用、藻場や干潟の造成、種苗放流などの環境保全にも力を入れている。30代以下の若い漁師が多いのも同漁協の特徴で、新しいことに挑戦する気風があるという。竹田水産もインターネットで積極的に情報発信しているが、このタコツボオーナーのライブ中継も、そのひとつ。
今年は、7月2日から8月27日までの間に8回の水揚げを予定している。すでに第1回から3回までは完売。現在は、第4回から8回までの予約を受け付けている。締め切りは引き上げ前日の23時。すべての回がライブ配信されるが、後からアーカイブを見ることも可能。料金はツボ3つが1セットで4290円(税込)。タコの送料が含まれる。追加料金を支払えばタコを茹でて送ってくれる。
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