さらに言うと、その同じエリアにチームラボ・ミュージアムも建設中でしたので、日本も抑えている。
文化は先に豊かになったほうが有利なので、追いつく為に世界の文化先進国と連携をし、時間を買う、という戦略が非常にわかりやすかったです。
時代の流れとしても、ルーブル・アブダビでは中世から近代、グッケンハイムでは近現代の作品を展示することで時代を網羅するだけでなく、チームラボでは未来を掲示し、アート以外の分野においても大英博物館との連携でカバーをする。ルーブルでは2017年に500億円以上で落札されたダ・ヴィンチの「サルバトール・ムンディ」が展示されると噂されています。BASNが目指す方向性とは異なるものの、アートを生かして地域を世界的なディスティネーションとする興味深い例だなと思いました。
田口:イニョンチンやアブダビとでは、自分たちのコレクションの規模は相当に違いますが、世界にはアートを起点にした相当な規模のムーブメントが発生しているのだなと感じますね。福武:BASNは今のコンセプトのままというわけではなく、常に新しいムーブメントが生まれ続ける場所として何百年も続いていくといいなという気持ちがあり、自分たちの世代からも新しい価値を創出し続けると同時に、むこう何世代も仕組みが継続する“芸術生態系”を構築していくことに今後力をいれていきたいと思っています。今日はありがとうございました。


