初代4ランナーは「ハイラックス」ピックアップをベースに製造されたSUVとして1983年に発売された(日本では「ハイラックスサーフ」という車名で販売された)。この時代のピックアップから派生したほとんどのSUVと同様に、初代4ランナーはボディ後部に着脱可能なハードトップを備えており、これを取り外すと、前席の後ろに仕切りのないハーフオープンのピックアップとして使えるのが特徴だった。
この構造は第2世代になると廃止され、1995年に発売された第3世代では「ランドクルーザー プラド」とプラットフォームを共有するようになった。この関係は現在も続き、さらにトヨタのボディ・オン・フレーム構造車すべてにまで拡大されている。最新型のランドクルーザー(250系。日本では「ランドクルーザー250」、北米では単に「ランドクルーザー」と呼ばれる)とレクサスGXは、他の市場で販売されているプラドの実質的な兄弟車だ。
デビューが2009年まで遡るにもかかわらず、いまだに第5世代の現行型4ランナーは驚くほどよく売れ続けている。その間に、日産エクステラやシボレーS-10など、主なオフロード志向の2列シートを持つ中型SUVはほとんど市場から脱落し、現在はジープ・ラングラーやフォード・ブロンコが4ランナーの主な競合車として残っている。
日産パスファインダーやフォード・エクスプローラーといったその他の車種は、オンロードでの通勤を主な使用目的とした大型の3列シート車に成長した。4ランナーでさえ、今や3列シートのオプションが用意されており、新型でもそれは継続されている。そうして4ランナーは発売から年月が経った旧モデルとなるにもかかわらず、比較的好調な販売を維持しているのだ。