事実であれば、ウクライナによるこの種の攻撃としてはこれまでで最も大きな成果を得たもので、ロシア軍の航空戦術にとって大打撃となる。
Russia’s Morozovsk Airbase is currently under Ukrainian drone attack, with several explosions seen in the vicinity of the airfield.
— OSINTtechnical (@Osinttechnical) April 4, 2024
Morozovsk is home to a number of Russian Air Force Su-34 fighterbombers. pic.twitter.com/CnEP4U8tjv
複数カ所を同時攻撃
ウクライナの英字紙キーウ・ポストによると、攻撃はウクライナ保安庁(SBU)が軍や領土防衛隊と共に実行した。複数カ所を同時に狙った大規模なドローン攻撃の一環だった。ロシア国防省は、ロストフ州上空で44機、クラスノダール地方上空で6機、それからサラトフ、クルスク、ベルゴロド各州で1機ずつの少なくとも53機のドローンを撃墜したと主張している。
ウクライナの軍事サイトMilitarnyiによると、ロストフ州知事は、軍飛行場が40機以上のドローンに攻撃されたと語った。上空でドローンが飛行する音が聞こえ、数十回の爆発があったという現地メディアの報道や、SNSテレグラムへの投稿があった。爆発は防空活動によるものだという主張もみられた。
今回のドローン攻撃は、ウクライナが行ったものとしてはこれまでで最大規模とみられる。ウクライナ軍は攻撃を仕掛けた夜に、ロシア軍の自爆型ドローン「シャヘド」13機全てを撃墜したとも主張した。
これらの数字の信ぴょう性は確認できないが、ウクライナのドローン能力がロシアを凌駕している可能性を示唆している。
ウクライナのオレクサンドル・カミシン戦略産業相は昨年12月に「われわれは来年、中距離(数百km)を飛行できる無人戦闘航空機1万機超と航続距離1000km以上のドローン1000機超を生産する体制をすでに有している」と自身のテレグラムのチャンネルで主張した。
防衛アナリストのH・I・サットンが一覧にまとめているように、ウクライナは排水管を用いた単純構造のものから、自爆型に改造した軽飛行機、低コストながら洗練された攻撃ドローンまで、少なくとも16種類の長距離攻撃ドローンを製造している。今回の空軍基地の攻撃に用いられたドローンに関する情報は公表されていない。