コロナ後遺症は世界的な問題となっていて、コロナ後遺症外来を設ける診療機関も増えている。岡山大学病院もコロナ・アフターケア外来を開設しているが、後遺症症状が長引いていると訴える人のうち、後遺症関連の病気が見つかる場合が67パーセントで、それ以外は後遺症とは関係のない病気が発見されているという。とくに高齢者ほどその割合が高い。
同外来の受診者906人を対象に調査したところ、症状でもっとも多かったのは倦怠感で約6割を占めた。その原因や治療法がまだはっきりとわからないのが現状のため、仕方がないと諦めている人もいるかもしれない。だが、じつは別の病気が原因となっている場合も少なくないことが、今回の調査でわかった。
コロナ罹患後にそうした症状が2〜3カ月経っても症状が治まらないときは、かかりつけ医に相談するよう同院の大塚文男教授は勧めている。特定の病気だとわかれば治療できる可能性もある。あきらめてはいけない。
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