健康

2024.04.04

コロナ後遺症だと思っていたら約2割は違う病気の可能性

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WHOによれば、新型コロナウイルス感染者の約10〜20パーセントに罹患後症状、いわゆるコロナ後遺症が発生すると発表している。通常は2〜3カ月程度で症状はなくなるが、長引く人の約2割には、コロナとは関係のない病気が原因であることが岡山大学病院の調査でわかった。

コロナ後遺症は世界的な問題となっていて、コロナ後遺症外来を設ける診療機関も増えている。岡山大学病院もコロナ・アフターケア外来を開設しているが、後遺症症状が長引いていると訴える人のうち、後遺症関連の病気が見つかる場合が67パーセントで、それ以外は後遺症とは関係のない病気が発見されているという。とくに高齢者ほどその割合が高い。

同外来の受診者906人を対象に調査したところ、症状でもっとも多かったのは倦怠感で約6割を占めた。その原因や治療法がまだはっきりとわからないのが現状のため、仕方がないと諦めている人もいるかもしれない。だが、じつは別の病気が原因となっている場合も少なくないことが、今回の調査でわかった。

コロナ罹患後にそうした症状が2〜3カ月経っても症状が治まらないときは、かかりつけ医に相談するよう同院の大塚文男教授は勧めている。特定の病気だとわかれば治療できる可能性もある。あきらめてはいけない。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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