欧州

2024.03.21 10:00

ウクライナが軍用地上ロボットを量産、戦場のゲームチェンジャーになるか

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簡素さがむしろ重要

ロシア軍の重量10tでSUV(スポーツ用多目的車)くらいの大きさのウラン-9は、この戦争にはまだ登場していない。ロシア軍のUGVにはほかに、高度なAI(人工知能)を搭載し、対戦車ミサイルなどを備えた「マーカー(ロシア語ではマルケル)」もある。マーカーはウクライナに投入できる用意が整ったという報道が繰り返し流れているが、米軍のSWORDS/タロンがイラクでそうだったように、スタートラインを越えたことはこれまで一度もない。
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他方、ウクライナ軍の簡素だが有効なUGVは、小規模ではあるもののすでに実戦で使われている。

これらの装備に使われている技術は確かに、ラジコンのおもちゃとたいして変わらないと言ってもいいだろう。なかでも遠隔操作の機関銃は洗練とほど遠く、第二次大戦中に間に合わせのもので作られ、長いコードを通じて照準を合わせて撃っていた遠隔操作銃の直系の子孫のようなものだ。だが、シンプルでもきちんと機能し、ロシア軍よりも数で劣るウクライナ軍の兵士の代わりに前線で働くことのできる兵器こそ、ウクライナでいままさに必要とされているものなのだ。

もちろん、数百台のロボットで形勢を変えることはできないだろう。それでも、最も効果が高いとわかったロボットは、その後何千台と製造されることになるに違いない。ウクライナ軍のドローンも最初は数が少なかったが、いまでは100万機規模の部隊になっている。同じように、将来の戦争では戦闘用の無人車両が戦局を左右するようになるかもしれない。
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forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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