米国時間3月14日(木曜日)にテキサス州でPornhubにアクセスしようとしたユーザーは、法律を批判するメッセージを見ることとなった。メッセージは「保護された言論にアクセスする成人の権利を侵害している」と主張している。
Pornhubはこのメッセージの中で、同法を「効果がなく、場当たり的で危険」と表現し、子どもを守るための「効果的な」解決策ではないと述べ、アダルトコンテンツクリエイターが合法的なコンテンツを投稿・配信することが困難になると指摘した。
この決定は、米国第5巡回区控訴裁判所が、州が年齢確認要件を施行できるとの判断を下し、これまでの年齢確認要件に対する差し止め命令を取り消してから数日後に下された。
また先週の判決では、連邦控訴裁判所は、ポルノサイトにコンテンツに関する「健康に関する警告」を表示することを義務づけた法律の一部も取り下げた。
米国政府発行のIDや「公的または私的な取引データ」を使用して、サイトがユーザーの年齢を確認することを要求する「年齢確認ルール」は、2023年6月にテキサス州のグレッグ・アボット知事によって法律として署名された。本来であれば2023年9月に施行される予定だったが、アダルトエンターテインメント業界の業界団体であるFree Speech Coalitionがその施行に対して訴訟を起こした(Pornhubの親会社であるAylo Global EntertainmentもFree Speech Coalitionの会員である)。
2023年8月、米国地方裁判所の裁判官は、その法律が第一修正憲法を侵害するとして、その施行を禁止する判決を下した。州側はこの判決を不服として控訴し、控訴裁判所はテキサス州の上訴を検討している間、地裁の判決を保留にした。その後、テキサス州は11月に法律の施行を開始することが認められた。
2月には、テキサス州のケン・パクストン司法長官がAylo Global Entertainmentが法律に従っていないとして訴訟を起こした。パクストンは、裁判官が彼の主張を認めた場合、Ayloに160万ドル(約2億4000万円)の罰金を支払うよう求めている。企業が法律に従わない場合、1日あたり最大1万ドル(約148万円)の罰金が科せられる可能性がある。
(forbes.com 原文)