The Elecはまた、サムスンはギャラクシーリングを40万台生産しており、需要に応じて生産台数を調整するとしている。この記事の末尾には、このデバイスの価格のヒントが隠されており「ギャラクシーリングが市場に定着するかどうかは、デザインと価格で決まるというのが一般的な見方だ」と書かれている。
この意見は、サムスンがこのデバイスにかなり積極的な価格をつけるのではないかという筆者の見立てと一致する。同社は、競合他社に公然と戦いを挑む姿勢で知られている。
サムスンは、主要な端末のリリースのたびに、アップル製品の下取り価格を一時的に引き上げ、iPhoneユーザーを誘惑する。同社の指輪型デバイスの主な競争相手は、300ドルで販売中のOura Ringだ。筆者は、サムスンが彼らのデバイスの価格をOura Ringと同等にすると予想している。ギャラクシーリングのサムスンの新型スマホへのバンドルも可能性が高いだろう。また、Oura Ringの場合は特定の機能(継続的な健康管理や毎日のインサイトなど)をサブスクリプション限定で提供しているが、サムスンはこのような仕組みをとらないことでも差別化を図るかもしれない。
一方、The Elecによると関係筋は、ギャラクシーリングが当局の医療機器認証を受けずにリリースされると述べている。その理由は、米国と韓国の規制当局による認証には、ウェアラブル製品の開発よりも長い時間がかかるからだという。そのためサムスンは、発売後に特定の機能(心電図や血中酸素測定など)の認証を取得する計画という。
このことは、ギャラクシーリングの発売後の戦略にもつながっており「サムスンは長期的に医療機器としての機能を追加していくようだ」と、同記事では説明されている。より多くの機能を無料で追加することは、ハードウェア分野で人気の戦略となってきている。サムスンは古いGalaxy端末に新たな人工知能(AI)機能を展開しており、Oura Ringも最近、既存ユーザー向けに新たなレジリエンス測定(身体がどのようにストレスを管理し、ストレスから回復するかに焦点を当てた機能)を追加した。また、グーグルもPixel端末のオーナーに四半期ごとに新たなAI機能を提供している。
(forbes.com 原文)