同社は、予想レンジの14万7000~20万ウォンを大きく上回る1株25万ウォンで37万9000株を売り出し、948億ウォン(約106億円)を調達した。初日の終値は31万7500ウォンだった。同社は、調達した資金を生産施設の拡張や海外マーケティング活動、研究開発に充当する予定だ。海外マーケティングは主に米国、日本、中国でソーシャルメディアインフルエンサーを活用した活動を行う予定だという。
IPO前にAPRに出資した投資家には、韓国のCJグループ傘下のECサイトCJ Onstyle(シージェーオンスタイル)、AIチップのスタートアップのDeepXや小説アプリRadish(2021年にカカオエンターテインメントが4億4000万ドルで買収)などをポートフォリオに持つベンチャーキャピタルのSJ Investment Partners、韓国産業銀行が含まれる。APRの評価額は、昨年6月にCJ Onstyle からの出資を受けた際に10億ドルを突破し、ユニコーン企業の仲間入りを果たしていた。
ソウルに本社を置くAPRは、2014年にキム・ビョンフンとイ・ジュグァンによって設立された。2人は、2017年にフォーブスの「30アンダー30」アジア版に選出されている。イは、2019年に同社を去った。現在35歳のキムは、英語名をビクターと名乗り、同社のCEOを務めている。彼は、同社株式の35%を保有する筆頭株主だ。