そんな花粉症について、第一三共ヘルスケアが「花粉症」が及ぼす影響に関する47都道府県全国調査を行い、結果を公開している。
それによると、花粉症を発症した経験の有無を問うたところ、全体で55.1%が「経験がある」と回答。都道府県別に見てみると、「静岡県」が74.0%でトップ、続いて「山梨県」「岐阜県」が71.0%、「千葉県」が70.0%、「神奈川県」が69.0%となっている。分布を見ると東海地方から中部地方にかけて多く、北陸や北海道、九州が少ないようだ。
花粉症を引き起こす最大の要因であるスギの植林面積と花粉症発症率とを比較したところ、もっともスギ植林の広いのは東北地方なのだが、その東北地方の人は52.7%と平均より低い結果となっている。逆に東海地方や関東地方は、東北地方の1/3程度の面積しかないにも関わらず、64%以上と高い割合にだった。
花粉症の症状として、もっとも多いのが「鼻水・鼻づまり」で93.2%。「くしゃみ」が82.0%、「目の充血・かゆみ」が66.8%と続いている。「体のだるさ」も19.9%で5位に入っており、健康状態にも影響する人もいるようだ。
花粉症の対策として行っていることは、「マスクの着用」が73.9%、「鼻炎内服薬の服用」が51.5%、「点眼薬の使用」が45.5%、「点鼻薬の使用」が29.0%と続いている。物理的に防ぎつつ、薬の服用で辛さを緩和しているようだ。
今回の調査結果を見て、春先はスギの多い東北地方は花粉症の人には厳しいイメージだが、東海地方や都会のほうが花粉症の人は多く、スギ植林面積とはあまり比例しないところを見ると、環境も関係しているようだ。花粉症の人にはつらい季節だが、まずは病院へ行ってきちんと薬を処方してもらい、症状を緩和させて乗り越えることが大切そうだ。
出典:第一三共ヘルスケア「花粉症に関する全国調査」より