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2024.02.14 12:00

NY州も導入、高齢者向けAI搭載「孤独解消ロボット」の実力

ニューヨーク州などの当局が採用

そんな中、ニューヨーク州高齢者局は昨年、800人以上の高齢者を対象とした調査で、ElliQを使用した人の孤独感が95%減少し、幸福感が大幅に増したと報告した。このロボットは現在、ニューヨーク州に加え、フロリダ州やミシガン州、ネバダ州、ワシントン州の政府機関の全額補助サービスを通じて利用可能になっており、メディケイド事業者を通じた利用も可能という。ただし、このリストの拡大には時間がかかる。医療機関と提携するためには、利用者が特定の期間に医療費をどの程度削減できたかを示すデータを収集・分析することが求められるからだ。

ウィスコンシン州は、ElliQがメディケイド事業者を通じて利用できるようになった最初の州であり、今年後半には他の州でも利用可能になる予定だという。予想される需要の増加に対応するため、インテューション社は、今年のCESで新バージョンのElliQ 3.0を発表した。このバージョンは、生成AIを組み込むことでインタラクションを強化し、各会話を分類して将来の会話に活用する。さらに、ガードレール機能がリアルタイムで会話を監視・仲介し、安全性を確保する。

「生成AIは、あらゆるテーマの会話を可能にするゲームチェンジャーといえます。当社は、この1年半、ElliQとの会話が、いかにもロボット的な型にはまったものではなく、パーソナライズされた自然なものに聞こえるように努力を重ねてきました」とスクーラーは語った。

生成AIを追加することで、ユーザーは家族や友人、医師を含むより大きなコミュニティとのつながりを強化することが可能という。例えば、ElliQは高齢者にインタビューを行い、その内容をショート動画にして家族とシェアすることができる。

インテューション社はさらに、無料のElliQ Connectアプリを提供することで、家族やそれ以外の人々との継続的なつながりを確保している。「このロボットのユーザーの家族の80%は、少なくとも1人のメンバーが定期的にアプリを使用しています」とスクーラーは述べている。同社は、社会的なつながりをさらに促進するため、ビンゴゲームなどの同期イベントを開催しており、ElliQのユーザーは他の高齢者とリアルタイムでつながることが可能だ。

インテューション社は、機械と人間との間に永続的で実りある関係を築くために、テクノロジーに磨きをかけている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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