ホフマンは、ニューハンプシャー州でバイデン大統領を支持するキャンペーンを主導した政治資金団体「グラニット・フォー・アメリカ」に200万ドルを寄付した。11月に発足した同団体は、昨年末時点で202万5000ドルを調達していたとされ、ホフマンからの寄付はその99%を占めたことになる。
長年のバイデン支持者であるホフマンは、民主党を後押しし、トランプ前大統領に対抗するための取り組みにも度々寄付を行っている。彼は、作家のE・ジーン・キャロルが起こした前大統領に対する性的暴行訴訟や、共和党内でトランプ判派の急先鋒として知られるリズ・チェイニー前議員の選挙キャンペーンにも資金を提供した。また、反トランプの共和党員が立ち上げた「共和党説明責任プロジェクト(Republican Accountability Project)」に数百万ドルを寄付した。
ホフマンはまた、トランプと共和党の候補指名を争うニッキー・ヘイリー前国連大使の選挙キャンペーンを支援する政治資金団体に25万ドルを寄付しており、自身が支援する非営利団体を通じて、すでに共和党の候補指名争いから撤退したクリス・クリスティー前ニュージャージー州知事の団体にも資金を提供していた。
バイデン大統領は、ニューハンプシャー州の民主党予備選で64%の票を獲得して勝利し、20%を獲得したディーン・フィリップス下院議員や4%を獲得した作家のマリアンヌ・ウィリアムソンらを破っていた。
CNBCが関係筋の話を引用して報じたところによると、ホフマンは、ニューハンプシャー州とアイオワ州でトランプに敗れたヘイリーの選挙キャンペーンへの寄付を中止したとされる。彼は、昨年12月に、トランプを倒すことが最優先事項であることを理由に、ヘイリーに献金したと説明し「彼女はバイデン大統領ほどは米国にとって良い人物ではないが、彼女の政権であれば、米国は生き延びることができるだろう」と述べていた。
ヘッジファンドのシタデルの創業者で共和党の大口献金者のケン・グリフィンも、ヘイリーの選挙キャンペーンに500万ドルを寄付したが、今週のCNBCとのインタビューで彼は、彼女の前途に疑念を投げかけた。「彼女の冷静さや外交政策の経験、この国を団結させる能力は驚異的だ。しかし、現時点では、それがサウスカロライナ州やそれ以降の選挙で望ましい結果をもたらすかどうかはわからない」とグリフィンは指摘した。
(forbes.com 原文)