とはいえ、危険な走行をする人もあとをたたず、事故や信号無視など、逮捕されるケースまで出ている。今年の4月には自動車損害賠償責任保険において「特定小型原動機付自転車」の保険料区分を新設するなど、急ピッチで対策が進んでいるが、そんな電動キックボードに関する意識調査を損害保険ジャパンが行っている。
それによると、電動キックボードを使用したことがあるかの問いに、「使用したことがある」が18.3%にとどまり、「使用したことはないが、関心がある」は30.4%。「使用したことはなく、関心もない」が51.3%と半数を超えた。
電動キックボードを所有している、または所有したことはあるかの問いには、「はい」が17.8%と「使用したことがある」と回答した割合とほとんど変わらなかった。
電動キックボードを使用する人が、徒歩などのほかの手段ではなく、電動キックボードを使用する理由を問うたところ、「手軽に使えるから」が52.8%でもっとも多く、「試しに乗ってみたかったから」が47.7%、「流行っているから」が44.7%と続き、手軽に使える交通手段として、なんか流行っているから使ってみた、という人が多いようだ。
電動キックボードを使っているか関心ある人に、電動キックボードの運転にあたって、不安なこと、使用しない利用はなにかとの問には、「運転ルール・交通規則がわからない」が44.8%でトップ。「自分が点灯しそうで怖い」が42.4%、「他人との接触が怖い」が40.5%と続いている。交通規則が変わって、一般にはあまり浸透していないというのが浮き彫りに。運転ルールがわかっていないのに乗っていたら、そりゃ事故のリスクも高まるだろう。
電動キックボードを利用している人を見て、危険だと感じたことはあるかとの問に、78.8%も「はい」と回答しているのを見ると、交通ルールを把握せずマナーも悪い人がまだまだ多いように伺える。
都心ではシェアリングサービスを活用している人を見かける機会も多いが、徒歩だと距離があるけど、バスはなく、タクシーは使いたくない、というニーズに手軽に利用できて便利だ。ただ、しっかり交通ルールを把握しマナーを守って運転するよう心がけてほしい。
出典:損害保険ジャパン「電動キックボードに関する意識調査」より