それによると、スマホでよく使う機能として、トップは「メッセージ・チャットアプリ」で85.5%。2位が「検索エンジン」で77.2%、3位が「メール」で71.7%と続いている。ただ、2019年と比較して上位にランクされているものは1位を除き軒並み下がっていて、「メール」や「電話」「カメラ」などは8ポイント以上も落ちている。逆に10位以降は伸びているのが多く、「動画投稿サイト」「画像投稿サイト」「テレビ・映画」は8ポイント以上の伸びになっている。しかし「ニュースアプリ」「ブログ」「まとめサイト」は下がっており情報収集の方法に変化が生まれてきているようだ。
利用する新聞やニュースの種類の問には、「デジタルの有料会員」は若干増えたものの、ほかは大幅にダウンしている。一方でインターネットから得るニュースの情報源としては、「Yahoo!ニュース」が断トップなものの年々落ちていて、逆に伸びているのはSNSなどの急上昇ワードやリポストで、SNSはコミュニケーションの場だけでなく情報収集の場ま比重が高まってきているようだ。
スマホで利用している主なSNSや動画投稿サービスとしては、「LINE」「YouTube」「Instagram」「X」が上位を占めているが、特に「Instagram」と「TikTok」は全体の利用率が伸び、逆に「Facebook」は60台女性以外、全世代の男女で利用率が下がっている。
継続して利用したアプリとしては、全体では「検索エンジン」がトップで、「地図アプリ」「天気予報アプリ」と続いている。ただ、若者は動画アプリが強いようで、29歳以下の女性はダントツトップだ。
筆者は年代としては上のほうだが、確かにスマホでニュースアプリを利用する機会がガクんと減っている。逆にYouTubeやTikTokはかなり見ているし、さまざまなニュースは、Xでのポストで知ることが多くなっている。限りある時間でいかに効率よく情報やコミュニケーションを取るのか。情報発信のしかたにも工夫が必要になってきている。
出典:JTB総合研究所「スマートフォンの利用と旅行消費に関する調査(2023年度版)」より