福岡県を拠点として「ITバリアフリーで優しい情報社会を創る」をミッションに事業展開を行うレセプターは、商品管理などに使われるICタグを利用して子どもの位置情報を管理するシステム「CocoCaジュニア」(ココカジュニア)を開発した。これまで送迎バスの置き去り対策は、人が残っていないかを感知する装置をバスに取り付ける方法が主流だったが、これは各園児の現在位置を把握するという新しい発想のものだ。
園児は、名札などにシール型のICタグを貼り付ける。園はスマホアプリでICタグの情報を読み取り、誰が今どこにいるかを把握する。同時に、保護者もアプリで情報が共有できる。GPSキーホルダーなどを子どもに持たせる対策もあるが、それは家族が自主的に行うものであり、本体価格と月額料金も比較的高い。
「CocoCaジュニア」の場合はICタグひとつあたり150円。園の月額利用証は7800円(税別)と安価であるばかりか、園と保護者とがいっしょになって、大勢の目で子どもを見守ることができるという利点がある。保育園の職員の激務ぶりはよく知られているが、これを使えば特定の担当者に負担と責任が集中する心配もなくなるだろう。
レセプターは、2024年2月26日、北九州市内からサービス提供を開始する。将来的には、写真の共有やスタンプラリーなどのイベントに活用することも想定しているということだ。
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