音楽

2023.12.31

ビートルズら、今年トップ10入りした「70歳以上」のアーティスト9組

Chris Putnam/Future Publishing via Getty Images

テイラー・スウィフト(34歳)のようなモダンポップの大御所や、20歳のオリヴィア・ロドリゴのような新星に席巻された1年だったが、往年のミュージシャンたちも大きな成功を収めた。2023年には70歳以上のミュージシャン9組がBillboard Hot 100のシングルやThe Billboard 200のトップ10入りを果たしている。

ビートルズは1996年以来となるビルボード・トップ10入りを果たし、人工知能を駆使した『Now and Then』がホット100の7位に初登場した。この曲には生存するメンバー、81歳のポール・マッカートニーと83歳のリンゴ・スターのボーカルがフィーチャーされている。

ザ・ローリング・ストーンズのニューアルバム『Hackney Diamonds』がトップ200の3位にランクインし、生存メンバーのミック・ジャガー(80歳)、キース・リチャーズ(80歳)、ロニー・ウッド(76歳)が登場した。

77歳のドリー・パートンのニュー・アルバム『Rockstar』は、先月トップ200の3位に初登場し、彼女にとって過去最高のアルバムチャート入りを果たした。

79歳のブレンダ・リーは、彼女のホリデー・クラシック『Rockin' Around The Christmas Tree』が12月に65年ぶりにチャート・トップに上りつめ、Hot 100で1位を獲得した最高齢のアーティストとなった。

彼女だけでなく、77歳のネドラ・タリーが存命のロネッツも、1963年の録音『Sleigh Ride』でトップ10に戻り、78歳のホセ・フェリシアーノの『Feliz Navidad』も同様だった。

現在、70歳を超えるミュージシャンを含む音楽が、今年トップ10シングルにランクインした数は4枚であり昨年と同じだ。昨年はエルトン・ジョンがデュア・リパやブリトニー・スピアーズとのコラボレーションで2回、トップ10に入った。70代のミュージシャンが作ったアルバムが今年トップ10に入ったのは2枚で、これは2022年の3枚に比べると1枚少ない。2022年はビートルズのアルバム『Revolver』のリマスターやブルース・スプリングスティーン、オジー・オズボーンの新アルバムを含む3枚がトップ10入りした。
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翻訳=酒匂寛

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