Superモデルの発売は、RTX 4080の発売から1年あまり、RTX 4090とRTX 4080の発表から1年4カ月後になる。Superモデルについては、ここ1週間ほどでうわさやリーク情報が次々と浮上。グラフィックカード情報サイトのVideoCardzによると、中国メディア「IT之家」では、これまでに判明しているすべての情報がまとめられている。
発売スケジュールと価格
最新の情報によると、Superモデルは米ラスベガスで来年1月に開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)に合わせ、同月8日に発表されるという。CESは、エヌビディアが新しいカードを発表するかもしれないイベントの有力候補だ。発表後、RTX 4070 Superは1月17日、RTX 4070 Ti Superは1月24日、RTX 4080 Superは1月31日に発売される見通しだ。RTX 4080 SuperとRTX 4070 Ti Superは、既存のRTX 4080とRTX 4070 Tiを置き換えるものであることが示唆されている。一方でRTX 4070 Superは、当面はRTX 4070と併売されるとうわさされている。
価格は今のところ完全な臆測だが、PCゲーム情報サイトのPCGamesNは先月、新カードの価格は前モデル発売時の価格よりも安くなる可能性があると報じている。このうわさが本当であれば、現行モデルは値下げされることになるだろう。これはうれしい情報だが、今のところは信用しすぎない方がよい。
スペック
スペックに関しては、興味深い情報がたくさんある。まず、3モデルはすべて、CUDAコアの数が増強される見通しだ。Superモデルはしばしばクロック周波数も強化されるが、RTX 4070 Ti SuperはGDDR6Xメモリの容量が12GBから16GBにアップグレードされるとみられている。これは、競合AMDのRadeon RX 7000シリーズの多くで採用したメモリ容量と同じだ。下位モデルのRTX 4060にも16GB搭載版があることなどから、4070 Ti Superは価格次第では非常に魅力的なカードになるかもしれない。RTX 4070 Superは、CUDAコア数が4070の5888個から7168個へと大幅に増加し、RTX 4070 Tiの7680個に近付く見通しだ。
3モデルの中で他と比べて見劣りするのは、RTX 4080 Superだろう。メモリ容量は16GBのままで、CUDAコア数は9728個から1万240個と、増加幅は約500個にとどまるとみられる。ただ、クロック周波数についてはまだ何もわかっていないため、コアとメモリーの高速化によって何らかの性能向上がもたらされる可能性はある。
(forbes.com 原文)