米チケット再販仲介TicketiQのデータによると、ドジャースのホーム開幕戦となる来年3月28日のセントルイス・カージナルス戦の最も安いチケットは、大谷が9日にドジャースとの契約を発表する前は190ドル(約2万7000円)だった。価格は契約発表から24時間で倍以上に上昇。その後さらに16%値上がりし、455ドル(約6万5000円)になった。
この試合のチケットの平均価格は大谷の契約前、580ドル(約8万3000円)だっった。こちらも契約発表から24時間で倍になり、その後8%上昇して1236ドル(約17万7000円)になった。
TicketiQによると、同試合の最も高いチケットはフィールド近くのダグアウトクラブシートで、その価格はなんと9628ドル(約137万円)に上る。
日本プロ野球のオールスターゲームに5年連続で出場した大谷は、2018年にロサンゼルス・エンゼルスと大型の契約を結んでMLBデビュー。2021年には850万ドル(約12億円)でエンゼルスとの契約を2年延長した。
2021年シーズンに打者として46本の本塁打、投手として防御率3.18を記録し、満票で初のMVPを受賞。2023年シーズン開幕前に3000万ドル(約43億円)で契約をさらに1年延長し、今年再び満票で2回目のMVPに輝いた。
だが、エンゼルスは大谷が在籍した6年間、1度もプレーオフに進出することができなかった。今年、エンゼルスにとって不本意なシーズンが終わりに近づいたころ、大谷が他球団と数億ドル規模の大型契約を結ぶかもしれないといううわさが浮上した。大谷のドジャースとの7億ドルの契約は、元チームメイトのマイク・トラウトの4億2650万ドル、アメリカンフットボールリーグ(NFL)のカンザスシティ・チーフスのクォーターバック、パトリック・マホームズの4億5000万ドルを上回り、米チームスポーツ史上最高額だ。
大谷の10年契約の総額7億ドルのうち、6億8000万ドルの支払いは契約満了の2034年まで繰り延べられる。この繰り延べ額は、プロスポーツ史上最高額だ。この取り決めでは、大谷は在籍する10年間、年俸7000万ドルのうち、200万ドルのみを受け取る。そして契約が満了する2034年から2043年にかけて、ドジャースは毎年、大谷に6800万ドルを払う。
(forbes.com 原文)