これは、大阪の追手門学院大手前中・高等学校のロボットサイエンス部に所属する中学生(当時)グループが開発したこのお薬管理ロボット「Pal」。実用新案を取得したのは、そこに搭載されている、薬を包装シートから押し出す仕組みだ。
処方薬を常用している人なら、あのシートにイライラした経験があるだろう。高齢者の場合、シートごと飲んでしまうといった事故も少なくない。あれは真上から押しだそうとすると、なかなかうまくいかない。斜めの方向から押してやると小さい力で薬が出せる。Palを開発した中学生たちは、そこに着目し、斜めに押し出す装置を考案した。
このグッドアイデアを見た日本弁理士会は、実用新案で権利化することを助言。みごと実用新案取得となった。これには「ちょっとしたアイデアが特許、実用新案登録につながることで、若者の発明への関心を高めていきたい」という狙いもあった。現在は高校1年生になった開発チームの古本さん(上の写真左)と水谷さん(写真右)は、「試行錯誤したアイデアが権利として認められてうれしい」と感想を述べている。
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