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2023.12.18 08:45

中学生が開発したAIお薬管理ロボ、実用新案も取得

プレスリリースより

服用する薬の種類と数を登録して、薬を包装シートのまま挿入口に入れると、AIカメラが薬の種類を識別してシートから押し出し、患者に提供してくれる。また患者の声から健康状態を判断して家族や医師に知らせることもできる。そんな高度な医療支援ロボットが発明された。開発したのはなんと中学生。世界最大級のロボットコンテストWRO 2022で優勝し、このほど実用新案を取得した。

これは、大阪の追手門学院大手前中・高等学校のロボットサイエンス部に所属する中学生(当時)グループが開発したこのお薬管理ロボット「Pal」。実用新案を取得したのは、そこに搭載されている、薬を包装シートから押し出す仕組みだ。

処方薬を常用している人なら、あのシートにイライラした経験があるだろう。高齢者の場合、シートごと飲んでしまうといった事故も少なくない。あれは真上から押しだそうとすると、なかなかうまくいかない。斜めの方向から押してやると小さい力で薬が出せる。Palを開発した中学生たちは、そこに着目し、斜めに押し出す装置を考案した。

このグッドアイデアを見た日本弁理士会は、実用新案で権利化することを助言。みごと実用新案取得となった。これには「ちょっとしたアイデアが特許、実用新案登録につながることで、若者の発明への関心を高めていきたい」という狙いもあった。現在は高校1年生になった開発チームの古本さん(上の写真左)と水谷さん(写真右)は、「試行錯誤したアイデアが権利として認められてうれしい」と感想を述べている。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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