実写ドラマ『Fallout』初の予告編公開 原作ゲームを驚愕のクオリティで再現

Casimiro PT / Shutterstock.com

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人々の生活のほぼすべての側面を握るようになった米IT大手アマゾンについては、誰しもが嫌う理由を持っているが、それでも同社が新作ドラマにどれほど膨大な資金を投じられるかには驚きを隠せない。
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そんなアマゾンがついに、賢明なアイデアと思える作品に巨額を投じた。それは『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』でもなく、『シタデル』でもない。人気ゲームを実写ドラマ化した『Fallout』だ。同作は、『ウエストワールド』を手がけたジョナサン・ノーランと、ゲームの開発元ベセスダ・ソフトワークスのトッド・ハワードが共同で制作。「プライム・ビデオ」での4月12日の配信開始に先立ち、初となる予告編がこのたび公開された。その内容は正直、信じられないほどのクオリティだ。

『イエロージャケッツ』のエラ・パーネルが、Vault(核シェルター)から出て核戦争で荒廃した外の世界へと踏み出す主人公のジーンを演じ、『JUSTIFIED 俺の正義』のウォルトン・ゴギンズがグール(放射能によって変異した人間)役として出演。そして3つ目の主役は、その世界そのものかもしれない。同作ではゲームの世界が壮大なスケールで、かつ細部まで作り上げられており、原作の衝撃的なゴア表現やユーモアも再現しているようだ。

もちろん、予告編が良くても、本編の出来が期待外れということはある。しかし、予告編としてはこれ以上にない出来と言えるだろう。

ドラマ版がゲームシリーズの過去作をそのまま実写化するわけではないことも、良い判断だと思う。ドラマの舞台となるのは、ゲームの舞台とは反対側の米西海岸にあるロサンゼルスだ。さらに予告編からは、核戦争以前を描くシーンもあることが明らかになった。
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しかし場所が変わっても、雰囲気やビジュアルは原作とほぼ同じだ。どこかでゲームのキャラクターが登場する可能性も、なくはないだろう。そうでなくても、ドラマ自体の出来が良ければ私は満足だ。

アマゾンは同作を次のように紹介している。「史上最高のゲームシリーズの1つを原作とした『Fallout』は、持てるものがほとんどなくなった世界で、持つ者と持たざる者が織りなす物語。世界の終わりから200年後、ぜいたくな核シェルターで穏やかに暮らしてきた人々が、先祖たちの残した放射能汚染のまん延する地獄のような地上に戻ることを強いられ、そこに広がる非常に複雑で奇妙、かつ残虐な世界を目の当たりにする」

もし同作がうまくいけば、『THE LAST OF US』や『Twisted Metal』に続く、ゲームの実写ドラマ化の大成功例となる。ただ、『Fallout』は両作よりもさらに規模が大きいとみられ、最終的にどう仕上がったのかを見るのが待ちきれない。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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