前サウスカロライナ州知事のヘイリーは、この前日にも富豪のチャールズ・コークが設立した保守系政治団体からの支持を獲得し、勢いを増している。
ダイモンは29日のニューヨーク・タイムズ主催の「ディールブック・サミット」で、人々にヘイリーを支持するよう促し、有権者は「トランプよりもましな共和党側の選択肢を持つべきだ」と述べた。一方で彼は、他の誰が大統領選で勝利しても、協力すると述べ、過去にはトランプに協力したこともあると発言した。
ダイモンはまた、米国経済の現状についても語り、金利が上昇し続けた場合には、米国がまだ景気後退に直面する可能性があると予測した。
FiveThirtyEightの最新の世論調査によると、ヘイリーの支持率は9.9%で、同13%のフロリダ州知事のデサンティス候補との差を縮めている。しかし、共和党の候補指名争いでは今でもトランプが圧倒的に優勢で、支持率は58.7%に達している。
ヘイリーは、ホーム・デポの共同創業者で元トランプ支持者のケン・ランゴーンからの支援も獲得する見通しだ。ランゴーンは27日、数週間以内にヘイリーと会う予定だとCNBCに語り「彼女は、トランプと張り合うことができる唯一の人物だ」と述べていた。
ダイモン自身も、大統領選への出馬を取り沙汰されたことがある。今年初め、ヘッジファンドのPershing Squareのビル・アックマンCEOは、ダイモンに2024年の大統領選に民主党から出馬するよう促した。ダイモンも「私は国を愛しているし、いつか何らかのかたちで国のために尽くすかもしれない」と出馬に前向きな姿勢を示したが、JPモルガンはその後、彼の出馬の可能性を否定した。
(forbes.com 原文)