デジタル人材の育成事業を展開するWHITE(ホワイト)は、全国の大学生519人を対象にITリテラシーに関するアンケート調査を行った。今の大学生は大学でノートパソコンを使うため、パソコンの保有率は8割以上と高いものの、自分専用のデスクトップパソコンを持っている人は12パーセントときわめて少ない。どうも普段からあまりパソコンは使っていないようだ。
スマホネイティブの大学生たちはキーボードを使う機会が少なく、タッチタイピングで文章を入力できる人は約半数。12.7パーセントはまったくできないと答えている。またマウスも、ほぼ3割がほとんど使わない、6.9パーセントは「使ったことがない」と答えている。
そのため、文章を書いたりデータ処理を行う場合にひんぱんに使うはずの、選択、コピー、カット、ペーストなどのショートカットキーも知らない人も比較的多い。また、コロナ禍のリモート授業の影響か、ZOOMなどのウェブ会議ツールの使用は約7割が習熟しているものの、WordやExcelといった実用的なツールのスキルに自信のない人が約4割となっている。
企業の若手社員から基本的なPCスキルのトレーニングを求める声が強いとWHITEでは話している。パソコンの使い方は、必要性を感じて習えばすぐに覚えるだろうが、ファイルを保存するフォルダーやその階層構造など、初歩的なデータ保存に関する知識が乏しいとなると、構造も知らずにスポーツカーを乗り回すようなもので、どこでどんな事故を起こすか知れない。同時に、サイバーセキュリティー教育も徹底する必要があるだろう。
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